金沢神社を駆け抜けた50代夫婦の朝活

朝活・ライフスタイル

寝坊から始まった50代夫婦の朝活(朝んぽ)

昨日、私たちは完全に寝坊した。

夫は日曜日しか休みがない。

せっかくの休日だというのに、スタートダッシュに失敗した私たちは「今日はどこへ行こうか」と車をウロウロと走らせていた。

ただでさえ出遅れているのに、車内には行き先が決まらない微妙な空気が漂う。

普段の私たちは、驚くほど意見も趣味好みも合わない。

油断するとすぐに小競り合いが始まる。

しかし、こういう時だけは、なぜか意見がガチッと一致してしまうのだ。

「そうだ!またあそこのパン屋さん行こう。」

どちらからともなく出たその一言で決定した。

お目当ては以前行ってまたリピートしたかったパン屋さん。


「森長ベーカリー」


材木町の静かな住宅街の中にある町屋のパン屋さん。

時計を見るとすでにパン屋の開店時間である朝7時はとうに過ぎている。

とはいえ一応建前としては「朝の散策(朝んぽ)」が目的である。

金沢神社と金城霊沢で感じた歴史ある朝の時間

そこでパン屋の近くにありまだ行ったことがなかったパワースポット

「金城霊沢(きんじょうれいたく)」に立ち寄ることにした。

金沢の地名の由来にもなった、由緒正しき神聖な場所だ。

駐車場に車を滑り込ませ、私たちは金沢神社の境内へと急いだ。

神様に失礼のないよう丁寧にお参りを済ませ、愛用のカメラを取り出してパシャパシャと写真を撮る。

初めて見た金城霊沢の井戸の中は本当に神秘的だった。

綺麗だけど恐れ多い雰囲気を醸し出していたので中の撮影はやめておく事にした。

私たちは金城霊沢の歴史の深さに浸る間もなく

「駐車場から駐車場へ」

いつの間にか私たちの目的は「歩くこと」から「パン」へと完全に入れ替わっていたのである。

散策とは名ばかりの、ただのパン奪取作戦であった。

謎屋珈琲店で楽しむ夫婦の朝カフェ時間

無事にパンを確保したところで次はコーヒーである。

私は自他ともに認めるコーヒー党で、これだけは絶対に外せない。

今回はモーニングセットを諦めコーヒーショップで純粋にコーヒーだけを楽しむことにした。

ちなみに夫はちゃっかり自分の分のモーニングも注文して食べていた。

向かったのは、森の里にある「謎屋珈琲店」。

前回安江町の店舗に行った際はブラックの「謎屋ブレンド」を頼んだのだが、

今回はちょっと気分を変えて違う種類のコーヒーをオーダーしてみた。

店内で一息つきながら、ふと思う。

前回「夫がカフェデビューした」と書いたが、よくよく考えたら夫だけでなく私たち夫婦そろって「コーヒーショップでモーニングを食べる」という行為自体、この朝んぽを始めるまで人生で一度も経験したことがなかったのだ。

子育てに追われた日々を経て、50代で始めた新しい暮らし

我が家の子どもたちは、一番上と真ん中が2歳差、真ん中と一番下が5歳差。年齢が絶妙に離れている。

これが何を意味するかというと、子育てのイベントが「まとめて片付いていかない」のである。

誰かのお弁当作りが終わったと思ったら次の子。

そんな生活が長く続いた。

一番下が小学生の時授業参観でほとんど話したこともないお母さんからこう言われたことがある。 

「ずっとこの小学校に居るイメージ」

間違いない。

長男が6年生の時次男は1年生。


たまに習い事の試合がない日曜日があっても

夫婦そろって「ゆっくり休みたい」が本音で、オシャレに朝カフェなんて発想は1ミリも湧かなかった。

そんな怒涛の過去があるからこそ、今私たちは過去にできなかったことを一つひとつ味わっているのだと思う。

もしあの
「おしゃれに朝カフェなんて発想は1ミリも湧かなかった」
怒涛の真っ只中にいた頃の自分に、一つだけ声をかけられるなら。


「頼れるものがあったら頼ればいい」
と教えてあげたい。

50代になった今だから響いた勝間和代さんの「超ロジカル家事」


当時の私のように、家事や育児に追われ、息をつく暇もなく毎日を過ごしている人にこそ──。

最近になって出会った、勝間和代さんの『勝間式 超ロジカル家事』を読んでほしいと思う。

もしあの頃の私がこの一冊に出会っていたら、毎日はもう少し軽やかで、心にも少しだけ余白が生まれていたかもしれない。

「暮らし」もまた、自分で少しずつ作っていくものなのだと。

そんなことを考えるきっかけになった一冊を、ここに置いておきます。

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ちなみに私は文庫本の本を買い少し後悔した。
「効率化」を目指すなら本の買い方から変えるべきだった。

分厚い本を持ち歩き両手でページを開くのは忙しい主婦には敷居が高い。
スマホで読める「電子書籍」なら、わずかな隙間時間に片手で開くことができる。

過ぎた時間は戻らない。
でも、これからの暮らしは、今日から少しずつ変えていける。

あんなに二人で出掛けることすら避けていた夫婦が、

今こうして毎週のように朝んぽを続け

むしろお互いにそれを楽しみにしている。

人生、何が起こるか分からない。

今度はもう少し寝坊を抑えて、ちゃんと「駐車場以外」も歩こうと

美味しいコーヒーをすすりながら固く心に誓った日曜日だった